いつでもビールは旨い! - サンフランシスコでクラフトビール旅

サンフランシスコ及びベイエリアを中心としたクラフトビールのレビューやブリュワリーの紹介をしています。大手はもちろん、できたばかりのマイクロ/ナノブリュワリーや西海岸のビールのトレンド、ビアフェス等のイベントも網羅。

サンディエゴといえばサンディエゴスタイルの IPA 。公式なビアスタイルガイド(BJCP や BA)に載っているわけではないものの West Coast  IPA のスタイルの形成に大きな影響を与えてたことで知られ、ドライでしっかりとしたキレ、強烈なホップアロマ、シトラスやパイニーっぽさという特徴を持っている。そんな IPA を飲める代表的な場所の一つが North Park Beer Co. だ。サンディエゴ近郊に 3 ヶ所店舗があり、旗艦店である North Park 店舗、空港から近い Bankers Hill 店舗、ピザと共にビールが楽しめる Pacific Beach の Pizza Shop 店舗となっている。
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North Park Beer Co.  (NPBC) は Kelsey McNair さんのガレージから始まったブリュワリー。元々はゲーム業界の仕事をしていたKelsey さん(Everquest 等のゲームに関わっていたとのこと)、2004 年から自宅のガレージにてホームブリューを始めその頃につくり出した Hop-Fu! が National Homebrew Competition (HNC) にて 2010 年、2012 年、2014 年の 3 度に渡り金賞🥇、2013 年には銀賞🥈を受賞しHNC 史上もっとも多くの賞を受賞したレシピとなった。
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2016 年に完全にゲーム業界からビールへと転身しサンディエゴのノースパーク地区に初の North Park Beer Co. のブリュワリー兼タップルームをオープン。その後も勢いは衰えることなく 2022 年の GABF(Great American Beer Festival) では Hop-Fu! のニュージーランドホップ版の NZ-FU! が金賞🥇、他のビールでも銀賞🥈1つ、銅賞🥉を2つ受賞し、極め付けは North Park Beer Co が2001-5,000 バレル部門での Brewery of the Year に輝くという快挙を成し遂げている。この勢いのまま 2022 年には Bankers Hill 店舗、そして 2024 年には Pizza Shop  店舗をオープン。
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ブリュワリーを立ち上げる人の多くはその前に実際にブリュワリーで何か経験してから自分で始める人が多いが、Kelsey さんはホームブリューイングからそのまま大きなブリュワリーをオープンし、その上で数々の賞を受賞してところが凄い。その期間ずっとサンディエゴにいるという地元コミュニティーを大事にしているという点も良い。
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今回の記事は旗艦店(そして1号店)である North Park 店舗を中心に、実は一番多く訪れたことがある Bankers Hill 店舗についても少し触れたいと思う。(写真は複数日に渡り撮影している)

ブリュワリーの名前となっている North Park は歴史ある住宅街の中にあるお洒落なエリアで Mike Hess、Pure Project、Belching Beaver、Original 40 等のブリュワリーのタップルームやレストランが集まったエリアとなっている。

そんなエリアの中央に North Park Beer の店舗はある。天気の良いサンディエゴだけあり外の席も充実している。
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入り口はこんな感じ。レトロな外観とモダンなビールという組み合わせがたまらない。
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タップルームの中は木製のカウンターと高い天井が印象的。
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ブリュワリー施設も兼ねているのでタンクのすぐ横に座ることもできる。
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外も含め席の数はかなり多いので余程のことがない限り座れないということはなさそうだ。
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さらに2階席もあり、フロアやブリュワリー設備を眺めながらビールを楽しむことができる。
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訪れたある日のラインアップはこんな感じで、North Park Beer Co. のタップが 20 種類、ゲストが 6 種類、その他ワイン、サイダー、コンブチャ、ハードセルツァーなどを提供。NPBC のビールはなんと 12 種類は IPA(Triple IPA,Quad IPAもあり。コラボ含む)。ゲストには Beachwood、pFriem、Russian River(訪れた時にはほぼ毎回Pliny the Elderあり)など錚々たる面子が繋がっていた。
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ここの特徴の一つはホップを限界までに味わうことができる様にダブルドライホップ(DDH)やトリプルドライホップ(TDH)された IPA が多いこと。ホップの種類によっては素晴らしくトロトロジューシーにあるいは激烈ダンクな仕上りとなる。なおハーフでの注文も可能。旗艦店というだけあり、貴重なコラボや話題のビールは多店舗に比べてここに繋がっていることが多い気がする。なお常時更新されている各店舗のタップリストはこちらから [Beer Menu] を選択することで確認が可能。

また、この North Park 店舗は店内に Mastiff というレストランが併設されていてフレンチフライ、バーガー、ソーセージのセット、プレッツェルやナチョス等を楽しむことができる。


いつもついつい頼んでしまうのはこちらの Pig Fries。チーズやパクチーにまぶされたハリッサソースがかかったフレンチフライの上にソーセージ、ローストポーク、チチャロン(揚げた豚の皮)がのっていてボリューム満点。
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グッズもここで購入することができる。
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ステッカーはお土産アイテムにおすすめ!
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もちろん缶の購入も可能。ただしお店の人に聞いた感じでは1本からではなく4本セットでしか購入はできなさそうだった。
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続いて Bankers Hill 店舗。
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こちらはモダンなデザインの店舗。サンディエゴの空港からも近く(Uber 等で 15 分ほど)、ドアを開け放つことができる開放的な店内はサンディエゴの夜にぴったり。ちょうど良い気候の中気持ちよくホップの効いたビールを楽しむことができる。
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訪れたある日のラインアップはこんな感じで、NPBC のビールは12種類、ゲストが6種類。
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こちらも食事を提供していて、バーガーやフレンチフライ、サラダなどを食べることができる。
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NPBC のビール、今までに飲んだビールで印象に残っているものとしては:

🍺 Hop-Fu! DDH West Coast IPA
前述の Chinook, Simcoe, Citra, Mosaic, Columbus などホップを大量に使った “lupulin-loaded (ホップリッチ)” な NPBC の看板 West Coast IPA。松の樹脂感 (レジン)、柑橘・トロピカルフルーツ、ベリー、スパイスなど、多層的で、後味はドライかつしっかりビター。何度飲んでも飲み飽きない。ノーマル TDH 版の TDH Hop-Fu!、9周年記念バージョンの TDH Hop-Fu! NPBC9 Edition というのもある。

🍺 Elder-Fu!  West Coast DIPA
Hop-Fu! が NPBC の歴史を代表するビールだとすると、こちらはまさに NPBC が新たに作り出した伝統とモダンの融合。これは名前の前半から想像できる様に個人的に WC IPA の王者だと思っている Russian River Brewing とのコラボの West Coast DIPA で Pliny の哲学を NPBC 流に再解釈している。味わうと Pliny the Elder のダンクさと複雑さがありつつもモダンなスッキリ軽め寄り。Vinny さん(Russian Riverのオーナー)印を確かに感じられつつ NPBC の方向性もうまく足されていてすごく美味しい。缶は瞬時に無くなったが、良いタイミングでブリュワリーに訪れることができドラフトで。Toronado の San Francisco Beer Week 中の Russian River Brewing の TTO である ’tion イベントでもつながっていた。
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こちらは2025年の10パイントでも紹介。


🍺 NZ-FU! TDH WC IPA
前述の GABF で金賞を受賞したニュージーランドのホップを使いトリプルドライホップされた WC IPA。NZ ホップの特徴であるトロピカル / ハーブ系の香りがあり新たな Fu! を楽しめる。
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🍺 Crusty Trustees West Coast Pilsner
Russian River とのコラボ Elder-Fu! に見られる様に NPBC は有名なブリュワリーとのコラボも多い。例えばこちらのコラボ。NPBC には Pizza Ship店舗があり、Cellarmaker には House of Pizza店舗が、そして Alvarado St. Brewery もピザにこだわっていることから生まれたこのピルスナー。名前もピザの周りの縁の部分である Crust と (ピザをビールを中心とした) 信頼の絆的な Trust をかけている。さすがのドライな切れ味ですごく楽しめる。同様のコラボで NPBC と Cellarmaker の Pizza Bones West Coast IPA もある。
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🍺 X-Raying Dobis TDH Hazy DIPA / North Park x Cellarmaker
こちらは Cellarmaker の看板 Hazy である Dobis へのオマージュ。Dobis よりもクリーミーで美味しい。パイナップル感溢れる Cellarmaker とは異なるアプローチなのが面白い。(写真 右)
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🍺 Loza-Fu! DDH WC IPA
ホップに拘る NPBC。なのでホップ農家をフィーチャーした Hop Growers Series(RRBC も毎年フレッシュホップのシーズンには同様のリリースをしている)というシリーズがあり、こちらは Loza Farm のホップを使用。他にも Yakima Chief のホップ使用の HBCs & 123s WC Pilsner、Roy Farm のホップ仕様のAbstract Expressions TDH Hazy DIPA などを飲んだことがあるがいずれもすごく良い。
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その他印象に残っている North Park とのコラボは

コラボ多いな!

他にも飲んではいないもののここを代表するビールとしては

🍺 Art is Hard
Hop-Fu! が綺麗で透き通った West Coast IPA のフラッグシップだとすると、この Art is Hard は Hazy IPA のフラッグシップ。もちろん DDH 版や TDH 版、Gold Label や Blue Label の追加ホップ版、さらにこれを強化した Art² (Art-squared) TDH Hazy DIPA などもある。

🍺 Ice-Fu! DDH Cold IPA
Fu! の系統のラガーイースト&低温で発酵させた Cold IPA。2024 年の WBC (World Beer Cup) にて Hoppy Lager のカテゴリで金賞🥇を受賞している。

サンディエゴに行く時は是非 North Park Beer Co. に訪れホップの道(Fu!)を極めたブリュワリーで IPA を楽しんで欲しい。

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North Park Beer Co.
3038 University Ave, San Diego, CA (North Park 店舗)

サンフランシスコ ベイエリアで有名なビアバーといえば真っ先に名前が挙がるのは Toronado だが、そこに負けない(そして時にはそこよりも良い)タップのラインアップのビアバーがサンフランシスコから南に車で 40 分ほど行った街 San Carlos (サンカルロス) にある。

Ale Arsenal - このエリアのローカルではないのであれば名前自体はあまり馴染みがないかもしれないが、なんと 2025 年の Craft Beer & Brewing による世界のベストビアバートップ 20 で 17 位に今年始めて入った勢いのあるビアバーだ。以前から気になっていた場所なのだが、今年から少しづつ通い始め、ベイエリアのシリコンバレーを訪れる際には外せない場所なのでこの記事で紹介したいと思う。
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Ale Arsenal は Lauren Bozicevic と弟の Kyle Bozicevic により 2012 年に創業。二人は共に店舗近郊のRedwood City で育っている。姉の Lauren 氏が Ale Arsenal にて近郊エリアで初めて Pliny the Younger を提供するビアバーを立ち上げる中、弟の Kyle は Devil’s Canyon で働いた後に近くの Belmont にて自分のブルワリー Alpha Acid を立ち上げた本格ビール派の姉弟。Toronado がサンフランシスコや North Bay のビアギークの聖地だとすると、Ale Arsenal は South Bay のビアギークの聖地。

Ale Arsenal (エールの格納庫・兵器庫)という名前からも想像がつくように、兵器、正確には航空機がテーマになっていて、ロゴには戦闘機のノーズアート風にボトルに乗った女性が描かれている。
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タップには常時 20 種類以上が繋がっており、どれもサンフランシスコ ベイエリアのブリュワリー、もしくはそれ以外だとしてもすごくレアなビールだったりする。
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各種ビールはほとんどがハーフでの注文が可能。6oz の小さいサイズで提供されるものも 3oz での注文もできるのが嬉しい。訪れた日のタップリストはこんな感じ。
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席はカウンター席と壁沿いの席、そして入り口近くにはテーブル席もある。
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外のテーブル席も晴れた日にはおすすめだ。
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以下はここで以前に飲んだビールの一部。

🍺 Decrepify / Geisthaus (写真左)
Geisthaus は一押しのブリュワリーなのだけど、タップルーム以外でつながっているのを初めてみて驚いた記憶がある。缶も販売しており、詳細を聞いたところサクラメントにケグを仕入れに行く際に入手できたとのこと。こんなローカルな繋がりって大事だね。

🍺 A Thousand Summers / Sante Adairius Rustic Ales (写真右)
SARA の人気ビールである ATS が SARA のタップルームで繋がっているのは初めてみるのではないかと思う。その衝撃が大きくすぐさま注文。定番のフルーツとハウスカルチャー由来の美味しさを堪能できた一杯。
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Geisthaus についてもっと知りたい方はこちら。

Sante Adairisu Rustic Ales についてもっと知りたい方はこちら


🍺 Mizunara Beyond Forever / Private Press
今年からメンバーになった Private Press。その中でもミズナラのチップで香り付けを行ったスタウトは美味しいとの評判でこちらを飲んでみた。17.4% という高アルコール度数ながらもなんとも言えないスッキリとした独特の香りとバニラ感で素晴らしかった。じっくりと温度による味の変化を楽しみながら飲める一杯。
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Private Press についてもっと知りたい方はこちら。


🍺 Dark Party Dark Lager / Wondrous x Sante Adairius x Ale Arsenal (写真右)
Ale Arsenal の13周年記念コラボのダークラガー。こんな大御所がコラボするということだけでも凄い!結果のビールはもちろんすごく美味しく大満足。
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Wondrous についてもっと知りたい方はこちら。


🍺 Seven / Moksa
サクラメントの北 Rocklin という街にあるブリュワリー Moksa の 7 周年記念でリリースされたスタウト。Stagg Jr 8yr, Elijah Craig 14yr/23yr, Weller 8yr, Old Fitzgerald 19yr, Heaven Hill 12yr, Calvados, Superstition Blueberry Mead という途方もない数のバレルでエイジされ何層にもくる味わいが凄い。カルバドスとミードが良い後味をつくっていて複雑だけど口当たりスムーズ。Moksa はバレルエイジ スタウトが評価が高くその評判に負けない頂点に近い味わいだった。
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他にもここのところ人気の Shred、Ghost Town、Cellarmaker、Wondrous、There Does Not Exist、Private Press、Russina River などが繋がっていることが多いのでベイエリアのブリュワリーを色々と試してみたい人にはおすすめ。持ち帰り用の缶やボトルも種類は少ないながらもかなり充実のセレクションなので、お土産用にも◎。壁に貼られている缶のラベルからも扱っているブリュワリーがなんとなくわかる。
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なお、行く前にオンラインでタップのリストを確認できるので、見てから行くのがおすすめだ。気になるやつが繋がっている場合は是非とも急いで行って飲んでみてほしい。

ここに飲みにきている人が皆ビール好きということもあり、来ているお客さんは皆気軽に話しかけてくるので、そこも良いところ。Private Pressを飲んでいたら、「Private Pressの会員なの?」から始まり昨年いかにBradさんにアプローチして会員になったかの話まで聞けたり、近辺ブリュワリーの話も聞けたりする。新しいビア友に巡り会える場所でもある。また、ここでは有志によるボトルシェア会も毎週行われているらしいので、いつかは参加してみたい。

ここでは残念ならが食事の提供はされていないので、近くのレストラン The Refuge にてパストラミのサンドイッチなどを食べるのがおすすめ。また、ビールツアーという意味では、歩いてすぐのところにサンノゼの Hapa's Brewing Co.のサンカルロス タップルームやビアバー Out of the Barrel 、そしてBlue Oak Brewing も比較的近くにある。





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Ale Arsenal
971 Laurel St, San Carlos, CA 94070
alearsenal.com
@alearsenalsc

[2025 年 8 月 1 日訪問]
Knee Deep Brewing (ニーディープ ブリューイング)といえばクラフトビールブームの初期のタイミングあたりで日本にも入ってきているので知っている人も多いのではないだろうか。特に Breaking Bud IPA (2016年の Great American Beer Festival で銅賞🥉受賞)の様なホップを効かせたダンクで力強い IPA が有名だけど、他にも様々なビールを造っている。
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2010年にカリフォルニア出身の Jeremy Warren(ジェレミー・ウォーレン)氏によって創設されたKnee Deep Brewing Co、当初はコントラクト・ブルーイング(契約醸造)方式でビールを造っていたが一年後 の2011 年から自社での製造に切り替え、そこからは知名度が増し規模も大きくなっていった。(なお、Jeremy 氏は 2015 年に Knee Deep Brewing を離れ、ネバダ州にて新たに Revision Brewing Co. を立ち上げた。)

今回そんな Knee Deep のサクラメントから車で北に 40 分程行った町 Auburn(オーバーン)にある醸造施設兼タップルームに行って来た。

まず中に入って驚くのはこのブリュワリーが受賞したメダルの数!写真には納まりきらない量でここのビールの質の高さを知ることができる。
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そして大きな醸造施設と開放的なタップルーム。この設備の真隣に座りビールを飲むことができる!この規模の施設とタップルームが融合した空間はいままで体験したことがない。訪れた日は平日だったこともあり席を選びたい放題だった。
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テーブルの間隔も広くゆったりしてビールに集中することが出来るのは良い。
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テーブルを確保して早速ビールを買いに。

このタップ数!左のパネルは全て IPA と Pale Ale 。そして右のパネルはラガーやスタウト、そしてハードセルツァー(フルーツの風味付きのアルコール入り炭酸水)も 4 種類程繋がっていた。内陸の暑い気候や客層を広げるという意図もあるのだろう。実際他のお客さんでハードセルツァーのフライト(飲み比べセット)を楽しんでいた人もいた。
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そしてホップを効かせたビールはこの日は Pale Ale が 3 種類、IPA が 8 種類、ダブル IPA が 6 種類、トリプル IPA が 1 種類、Quad IPA が 2 種類、という凄く濃い内容🍺。Quad IPA が 2 種類も繋がっているところは初めて見たかも。しかもこの暑い時期に。
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今回ここで飲んだのは定番と言っても良いこの 2 つ:
  • Breaking Bud WC IPA - West Coast を表すダンクさが詰まりまくった IPA。
  • Hoptologist WC DIPA - 数多くの賞を受賞しているダブル IPA で、こちらもホップが前面に出て良く味わえる。
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店員さんに色々と好きな方向性を伝えつつ味見をしながら決めたこの 2 杯はどちらも安定のクラシックな IPA/DIPA で楽しめた。モダンなのももちろん美味しいけど、こういう安定のクラシックなやつも大好き。今回は飲まなかったけど Simtra TIPA (11.2%) もここの定番。そもそもこんなハイアルなやつの 22oz (650ml) 缶が売っているって何かがおかしいのでは?

タップルーム内の席数も多いが外にもテーブル席があり大人数にも対応可能。
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グッズの種類も多くKnee Deepファンには嬉しい品揃え。
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帰る際にはお土産の缶のビールも忘れずに!
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ビールのラベルに描かれた例のキャラはタップルームの壁にも健在だった。
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なお、歩いて行ける距離に同じくIPAで有名な Moonraker のタップルームがあるので、こちらも合わせて訪れてみたい。

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Knee Deep Brewing Co.
kneedeepbrewing.com
@kneedeepbrewingco
3395 New Airport Rd., Ste. H Auburn, CA 95602


The Kernel を初めて飲んだのはコロナ前の 2016 年ぐらいだったかと思う。英国に住んでいるビール好きの友達がサンフランシスコに訪問のおりに The Kernel の Pale Ale と Siren の IPA を持ってきてくれてその時のアメリカの Sierra Nevada や Stone、Cellarmaker とかとは全く異なるアプローチに驚いた記憶がある。

その後、タップルームができる前のブリュワリーでのイベントの様子をみていて一度訪れたいと思っていたが今回ようやくその願いが叶った形となった。
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The Kernel は元チーズ職人のエヴィン・オライオーダン(Evin O'Riordain)氏によって2009 年に Bermondsey にて設立され、新しいマイクロブリュワリーの設立を触発したと言われておりロンドンのクラフトビールムーブメントの火付け役の一つと見なされている。早くからブリュワリーやタップルームが多く集まるテームズ川南岸の高架下ビール通りこと Bermondsey Beer Mile で醸造をしており、このBeer Mileの立役者の一つでもある。

今回訪れた Bermondsey Beer Mile にある The Kernel Spa Road タップルームは 2024 年 8 月にオープンしたばかりでロンドンの中心部からはバスでおおよそ 20 分。住宅や公園がある一角にレストランの様な洗練された佇まいで現れ、見た瞬間にビールへの期待値が高まる。
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見た目やビールのラベル同様にタップルームの中もシンプル且つモダンなデザイン。席数も多く、ビールとじっくり向かい会うこともできるし、大きめのテーブル席も多いので友達などと会話を楽しみながらビールを飲んだり、ビールを飲みながらの仕事の打ち合わせに使ったり(実際に隣のテーブルがそうだった)、あるいは一緒のテーブルで出会った人をビール片手に世間話をしたりと、様々な用途に使えそうだった。
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タップは 24 本あり、ハンドポンプが 2 本。ビールの種類は実に多様でビターやポーター、ピルスナーにラガー、Pale Ale/IPA、レッドエール、デュンケル、グリセット、セゾン、サイダーなど飲みたいものが必ず見つかるラインアップ。
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飲むにあたり面白いと思ったのは、1/3、1/2、2/3、1 パイントの単位で注文できるところ。どの様な気分の時に 2/3 を頼むのかは少し不思議だが 1/3 があるのはありがたい。しかも大半のビールが 4-5 %台と言うのも嬉しい。
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今回飲んだのは以下。一杯目は 1/2 パイント、一杯目以降は 1/3 パイントでの注文となった。

Pale Ale - Citra
一口飲んで唸った一杯。まずはカスクかなーと思いつつもいろいろとテイスティングをさせてもらう中で、これを飲んで一杯目はこれしか無いと思い迷わず注文。今回飲んで好きだったところ全般で言えるがホップの使い方が本当に上品。且つそれでいてアロマと旨みがちゃんとある。ホップ爆発ではなくちゃんとホップの特徴を生かしてその上で上質の飲み物にちゃんと消化させている。この Pale Ale もほど良い柑橘を味わせつつもすっきりした余韻が最高だった。店員さん曰く、”ここまで本当にきっちりとした味のバランスを出すのは凄く難しく、何度も何度も醸造することでようやく辿り着ける味”とのこと。まさに納得。
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Bitter - Simonds 1880 (Cask)
カスクで繋がっていた 2 本のうちの一本。これも美味しかった。モルト強めではあるものの主張しすぎずまったりとしてバランスが最高。まさに "Everyday beer" で毎日飲んでも飽きないタイプ。イギリスのビールのスタイルはこの様にアルコール度数が低くまったりとしたものが多く、本当にずっと飲んでいられる。昼かパブで飲み始める人がいるのも納得で店員さんのこのビールの説明としては”これこそがパブに入ったらみんな飲んでいるやつ”とのこと。スタイルは全然違うのだけど、Stone とかがつくっていたクラシカルな West Coast IPA のモルトの美味しさに通じるものを感じた。
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Biere de Saison - Apricot, 2022
今回の英国訪問中に一杯はサワー系を飲みたいと思っていたのでこちらを注文。結果としては大正解で The Kernel のビールに共通するバックボーンを再確認することができた。Apricot を使ったサワーやファームハウスは Sante Adairius、Russian River、de Garde、Mirage、Side Project、Cantillon など様々なところのを飲んできたがどれとも異なる The Kernel の味。Sante Adairius のカリフォルニアの爆発するフレッシュなアプリコットとは異なり、干し杏とは行かないまでも落ち着いたアプリコットのアロマと濃厚なアプリコットエキスが特徴。酸味は強すぎず、極めて飲みやすい。ここにも The Kernel の上品さがきっちりと反映されている。
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個人的に過去に飲んだことがあるのは Pale Ale - Chinook, Ella、Pale Ale - Galaxy、 Pale Ale - Citra, Zeus, Summit, El Drado、そして 米国テキサス州にある Jester King で醸造されたコラボファームハウス Colonel Toby (約 6500 本限定)。
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他にも英国のチーズ専門店  Neal’s Yard Dairy とタッグを組んだ、チーズとペアリングを想定した特別ビール Running Porter や米国ワシントン州のヤキマのフレッシュホップを使用した Pale Ale の Centennial Yakima 2024、Citra Yakima 2024、Simcoe Yakima 2024 などもリリースしている。

総じて感じるのは伝統的なスタイルの一つである Pale Ale にモダンなホップを使ったり、昔のレシピを受け継ぎながらもモダンな手法を足したりと伝統を重んじつつも新たな要素を加えていて、本当にビール好きの心をくすぐるビールを作り出している。2025年の London Brewers’ Alliance による “Untappd Community Awards” の発表において、The Kernel が金メダル8、銀7、銅9を獲得し「イングランド国内で最も多くの賞を獲った醸造所」として紹介されている。

お土産もボトルはもちろんトートバッグやグラスなどのオリジナルグッズも購入できる。
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またタップルームでは餃子や唐揚げコロッケといった Yagi Izakaya の居酒屋ご飯を食べることもできるので、昼ごはんや晩ごはんのタイミングでいくのもおすすめ。

前述した様にこのタップルームがある Bermondsey Beer Mile には他にも Cloudwater、Anspach & Hobday、Against the Grain (サイダー)などのタップルームが肩を並べているので纏めて訪れることができてとても便利。

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The Kernel Brewery
thekernelbrewery.com
@thekernelbrewery
132 Spa Rd, London SE16 3AE, United Kingdom

ロンドンを訪れる機会があるならばぜひとも飲んでおきたいのはカスクのエールであったり、ナイトロ(窒素ガス入りで細かい泡と共に注がれる)のスタウトやポーターである。そんな中で、ロンドンのポーター史を塗り替えるほどの勢いで人気を集めているのが、London Black という名のナイトロポーターだ。なんと 2025 年の UK's Top 50 Beers Awards では第 1 位に輝き、まさにロンドン、いや英国を代表するビールのひとつとなっている。
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この London Black を醸造しているのが、ロンドンのブリュワリー Anspach & Hobday(アンスパッチ & ホブデイ)。幼馴染である Paul Anspach と Jack Hobday により 2014 年に設立され、ブリュワリーやタップルームが多く集まるテムズ川南岸の高架下ビール街「Bermondsey Beer Mile」に醸造所をオープンした。以降伝統的なスタイルにこだわりポーターやスモークブラウン、などを主に提供している。
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なお、この創業の地は現在は Arch House という名称のタップルームとなっており醸造は別の場所で行われている。
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今回訪れたのは、この Bermondsey にあるタップルームで、”Beer Mile”と呼ばれ多くのブリュワリーやビアバーが集まっている一角に位置している。ロンドンと言えば Cloudwater や The Kernel が有名だけど両方のタップルームからもすごく近く歩いて巡ることができる。まさに高架下の味のある佇まい。
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タップルームの中は 8 つほどのテーブルがありそれなりの人数が座ることができる。奥にタップがあり訪れたときには 10 個程のタップはLondon Black、The Porter、The Rauchbier、Hop Picker's Pale など、伝統的なスタイルが半分、モダンなスタイルが半分といった感じで提供されていた。注文はハーフパイントから可能。
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ここで飲んだのは以下:

London Black Nitro Porter (4.4%)
まずはこのフラッグシップのビール!何か味としてすごい突出した特徴があるわけではないけど、逆に言うと全てが完璧故にただただ永遠に飲んでいたくなる絶妙なやつ。ナイトロポーターに期待する全てが揃っている。ナイトロの滑らかさがあり、それに完璧に絡み合うチョコとコーヒー。いわゆる“定番”や“一杯目”に飲みたくなる飽きの来なさがありつつも、定期的に飲みたくなる中毒性も兼ね備えたビールだ。UK Top 50 で一位も納得。ビアギークにもビールにそこまで嵌っていない人でもとっつきやすい味。それって凄いことだと思う。3 日前にギネスを”ギネス飲み”(一口目はグラスの G の文字まで飲むことで絶妙な泡とビールのバランスで味わえる飲み方)で味わい新たなギネスに感動したばかりではあったが、この London Porter はその感動を超えた感じ。(ギネスはスタウト、こちらははポーターなので正しい比較ではないけど。)なお、開業時から作り続けているもう一つのポーター  The Porter も数々の賞を受賞している。
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The IPA (6%)
こちらは店員さんのおすすめで方向性を変えてみた。ポーターが有名なところの IPA で注文時に若干の迷いはあったがなんとこちらは 2024年のCAMRA (Campaigns for Real Ale) にて英国での Champion IPA と 全体での銀賞🥈を受賞しているビールだった。英国のモルトと、アメリカンホップ(Summit、Ekuanot、Enigma)を使った West Coast スタイルの IPA。
伝統的なビールを得意とするブリュワリーで飲む WC IPA だったが、これも実に美味しかった。地元かつ本場であるカリフォルニアで飲む WC IPA とはややモルトの風味やバランスが異なるものの、ホップのフルーティーなアロマとしっかりとした柑橘系の苦味が素晴らしい。ビールの歴史が深い英国から見た ”New World IPA” の良き解釈の一つ。
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The Golden Bitter (4.0%)
こちらはドラフトでは繋がっておらず缶で買って帰りホテルで飲んだ一杯。ロンドンのパブを訪れる中では、必ず飲むようにしていたのがビター。特にカスクがあれば必ず注文していた。その流れもあり、Anspach & Hobday でもビターの缶を購入。期待を裏切らない丁寧な造りで最後まで美味しく楽しめた。
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訪れたのは平日の夕方であったが、タップルームには家族連れ含む様々な人が集まっていてファン層の広さを確認することができた。
お土産のステッカーが欲しかったので聞いてみたところ以前はあったものの今は品切れ中だったが、代わりにポストカードをもらうことができた。
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持ち帰り用の缶も充実していて、London Black はもちろん、The IPA、Pale Ale 数種類、The Rauchbier(スモークビア)、Pineapple Goseなどが販売されていた。
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伝統的なスタイルであるポーターと、モダンなスタイルである IPA。
そのどちらも見事に自分たちのビールとして昇華させた Anspach & Hobday は、ロンドンを訪れたならぜひ立ち寄りたいブリュワリーだ。
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Anspach & Hobday - The Arch House
@anspachobday
anspachandhobday.com
Unit 11 Valley Point Industrial Estate, Beddington Farm Road, Croydon, CR0 4WP

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